#08
2012年 8月27日 その2
トッテナム辺りを徘徊。この辺はロンドンの秋葉原。電気屋いっぱい、楽器屋いっぱい、そして劇場もある。
歩いて歩いて、ピカデリー周辺に到着。
スパマロットの看板発見!うししっ。(3D写真)
今からハロルド・ピンター劇場へ入りまーす!
デンマーク・ストリートにある楽器店のウィンドウで一瞬立ち止まる。おお、インド3兄弟のタブラくんを発見。その後ろに立っているのはタンブーラちゃんじゃないか(役割はドローンくんと一緒)彼女を日本へ連れて帰ったらインド4兄妹になるぞ。ん〜、でも、今日は通過しよう。またね。
スパマロットをやっているハロルド・ピンター劇場内はこんな感じ。外から見た建物は四角くっても、中に入ると丸っこい。小さいながらも作りはしっかりオペラハウスです。もちろん、天井には抜けるような青空に天使が舞っているステキな壁画がありますですよ。劇場とはこういう所の事を言うのですよねぇ。パリでもロンドンでもミラノでも。こういう劇場でパイティティやりたいなぁ。
「クラプトン・ウインウッド」コンサート
@ロイヤル・アルバート・ホール
2011年05月30日
このポスター、誰のデザインか分かりますか?(反射で見にくくてスミマセン)これ、プログレ・ファンなら誰もが知る、イエスのジャケでおなじみのロジャー・ディーンのデザインです。ロイヤル・アルバート・ホール前のガラス張りのビルボードに入ってるんですが、よく見たら普通のポスターじゃなかったんです。なんと、リトグラフ(石版)で刷られた特製ポスターだったのでした。ロジャー・ディーンのオリジナル・プリントです。写真をクリックすると大きくなるので四隅を見て下さい。画鋲や両面テープではなく、折り曲げられたアルミの細いピンで上下左右が止められています。左下には通し番号、447/650かな?右下には鉛筆で自筆サインが入っています。こんな贅沢なポスター作るんですね。センスいいです。感心しました。コンサート自体は、円熟ブルース大会(石田)
オペラ「FAUST」演出:テリー・ギリアム
@ロンドン・コロセウム
2011月6月7日
ロンドンの街中をブラブラしてたら奇抜なポスターが目に入った。むむっ、何だこれは。ただ者ではない感が出過ぎている。よく見たら、ほほ〜う、テリー・ギリアム初演出の本格オペラ「ファウスト」ではないか。オーマイ・ガッシュ。場所はレスター・スクエアにあるオペラハウス、ロンドン・コロセウムだ。早速チケットを買いに行く。チケット・オペレーターが端末を操作して席を探しながら突然笑い出した。ハハハ、スゴい所に1席だけ空席が見つかったよ、なぜ空いてるんだろう?ここにする?と言われた。え?どこ?と座席表をみたら、アリーナ席の正面ど真ん中。はい、そこお願いしま〜す!会場に行ってみると、PAの一列前の関係者席の様な場所だった。左右を見るとなんかVIP風な人ばかり。よし、日本代表VIPとして観賞しよう。いやスゴかったですこれ。休憩時間を含めず、トータル3時間40分の凝りに凝った舞台。衣装や小道具や美術。こんな大仕掛けのオペラは今まで観た事ないや。絵かと思ったら動いたり。舞台の奥が500mくらい抜けているように見えたり。舞台上の書き割りや演者達や立体造型物や影絵や投射映像が奇想天外な組み合わせで、ごちゃ混ぜなって進行して行く完全規格外のスーパー・スペクタクル・オペラです。オペラハウスで実現可能な演出効果をここまで拡張した人はいないんじゃないかなぁ。ひとつひとつのシーンがゾッとするほど美しかった。この日が最終日だったためか、カーテンコールの最後にテリー・ギリアム先生が慢心の笑みを浮かべて登場。文句なしのスタンディング・オベーションでした。BBCが収録していたので、どこかでもう一度観られるといいなぁ(石田)
「ドノヴァン」コンサート
@ロイヤル・アルバート・ホール
2011年6月3日
「クラプトン&ウインウッド」のチケットを取りに行った帰り道。ロイヤル・アルバート・ホールの前を何気なく通り過ぎようとした瞬間、ただならぬオーラを感じ目に飛び込んで来たこの看板。マジで寒気がしました。え?嘘でしょ?「ドノヴァン・・」ちょっと待て、ちょっと待て。目をこすってもう一度、「ドノヴァン?」「嘘でしょ?」もう速攻、ボックス・オフィスへ、ダッシュ!良かったぁ~、チケットあった。しかもとても良い席が手に入ってしまった。素晴らしすぎる。
この日は休憩を挟んで2部構成。デビュー盤からのオリジナル・レコーディング・メンバー(亡くなっているアーティスト以外)が総出演し、彼の代表作を振り返るという趣向を凝らしたコンサートでした。1部はドノヴァン・ライブのLPやCDを聴いていたた方ならば、即死する内容。ステージにピンで立つドノヴァンが、ポローンとコードをなでる。そして「ジェニファー」です。続いて、キャッチ・ザ・ウインド、ユニバーサル・ソルジャー、メロー・イエロー、ハーディー・ガーディー・マンと続く・・。おいおいやめてくれ~、いや、やめないでくれ~、もう胸が八切れそう。60年代へ時間旅行だ。満席の会場は50歳以上が大半を占めるのは当然だが、古き良きカーナビー・ストリートから抜け出て来たようなペイズリー模様のシャツにジーパン姿の若者も何故かいた。そうかここはロンドンだ。みんな似合うね~さすがだね。この出で立ちは東洋人のプロポーションではついて行けないよなぁ、どうしても。さぞ観たかったであろう加藤和彦さんの分まで、しかと見届けよう。
2部の後半に、突然スペシャル・ゲストの紹介があり。呼び出されてステージに顔を出したのは、なんと、ジミー・ペイジ。そのまま「サンシャイン・スーパーマン」突入です。ドノヴァンは、いつかジミー・ペイジとライブで「サンシャイン・スーパーマン」をやりたいと発言していたことは知っていたのですが、その夢が叶う場面に立ち会う事が出来るとは・・。ほっぺたつねっても、これは夢じゃない。一生観る事は不可能だと思っていたドノヴァンのコンサート。オレってホントにラッキーな男だ。もしロンドン滞在が1週間ズレていたら、見られなかった夢。この日はBBCが収録していたので、そのうちどこかで観られるといいな。
思い起こせば80年代中盤、ロンドン滞在中にウエンブリー・スタジアムで。90年代初頭、モントリオール滞在中オリンピック・スタジアムで。図らずもピンク・フロイドのコンサートを観てしまった経験があるのです。出逢いのタイミングとは面白いものだ。なんかオレってそういものを持っている人なのかな・・・。神様、ありがとうございます。(石田)