2012年9月28日(金)
「MONTY PAITITI'S FLYING MARMITE」
@渋谷 リエゾンカフェ
ご来場ありがとうございました!
イギリスが生んだコメディー界のビートルズ、モンティー・パイソンの楽曲にスポットを当て、ウクレレで演奏し、歌うパイティティ。この無謀なチャレンジはいかがだったでしょうか?パイティティ石田のハイスクール・デイズ、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で突如始まった「オカマの恐竜、空飛ぶモンティー・パイソン」。その衝撃から35年。いつかモンティー・パイソンの曲を演奏してみたいと思い続けて来た夢が今回、遂に叶いました。演劇やお笑い方面ではパイソンズに影響を受けた方々が沢山作品を発表していますが、その音楽となると、巷では耳にした事がありません。1977年にテレビ東京ローカルで放送が終わり、その時点で日本に存在しなかったイギリス人独特の笑いのセンスの土壌が出来あがったその数年後に、皆さんご存知のYMOが発表したアルバムの曲間に短いコントが入りました。あれがパイソンズの影響を最も受けた日本語で笑えるナンセンス・コントだったのではないでしょうか? ゲバゲバ90分を除いて・・。ゲバゲバがあったからこそ、モンティー・パイソンが日本人に違和感なく受け入れられたのだと言えるかも知れません。日本人の笑いを作り出すセンスは、実は大したものだったんだけどなぁ・・・。だけどなぁ・・。だけどなぁ・。だけどなぁ。(マエストロ・エコープレックスのサスティーンが10時の位置でフィードバック・・)
さて今回、皆さんに食べて頂いたバター・トーストwithマーマイト。
いかがでしたか? 美味しかったという意見が99%でしたね(笑)日本ではなかなか手に入りにくいですが、とにかく薄く塗るのがコツです。あんな感じで・・(笑)パイティティ石田は、アレに更にブルー・スティルトンというチーズをなすって食べています。これがまた最高なんですよ。ブルー・スティルトンは塩辛くないイギリス皇室御用達のブルー・チーズで、ブルー・チーズが苦手な方でも、おっ、これは旨い!これなら食べられる。と言わしめるブルー・チーズなのです。是非お試しあれ。ビーフ・ステーキに乗せても旨いし、ピザに塗って食べても旨いんですよ。お好きなワインと一緒にボナペティ!
パイティティはもしや、存在そのものがコメディーなのかもしれませんが、コメディアン集団ではなく、ウクレレ音楽ユニットです。職業音楽家ではないし、ハワイアンもやっていない。でも、そんなパイティティのような存在がどういう風に大衆に広がって行くのか、楽しみながら活動しています。 ではでは、みなさん、また会いましょう。 Thanks a lot!
演奏曲目のご紹介。(モンティー・パイソンについては、原曲のYouTube映像へリンクしておきますね)
<1部>
・モンティー・パイティティーズ・フライング・マーマイト
・木こりの歌
・ヘンリー・キッシンジャー
・ギャラクシー・ソング
・全ての精子は神聖なり
・アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリーム
(コンサート・フォー・ジョージ @ロイヤル・アルバート・ホールより)
<2部>
・マーマイト・ソング(新曲)
・ピクニック
・アイスクリーム・ブルース
・ボナペティ
・上海カプセルシューター(新曲/ウクレレ・トランス)
・マイ・ネーム・イズ・ダン
・オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ
☆ この最後の曲はロンドン・オリンピック閉会式でエリック・アイドルが歌ったのが記憶に新しい今やイギリスでは大人から子供まで知らない人はいないであろう空前の大ヒット曲。その証に下記のYouTubeリンクを見て下さい。エリック・アイドルが歌い始めるよりも先に観客が大合唱していることでハッキリ分かります。エリック・アイドルは、モンティー・パイソンのメンバーの中では作詞・作曲担当で、言葉遊びの天才!(エリック・アイドルの日本語吹き替え担当は、この人以外に適任者なしの声優広川太一郎氏でした)この曲が作られた経緯というのが面白くて、映画「ライフ・オブ・ブライアン」(1979年)の撮影中、ラストシーンの演出に行き詰まってしまったメンバーたちが、撮影を一時中断して頭を抱えていた所、エリック・アイドルが「じゃ、こんな終わり方ってどう?」と言って、その場で、ものの10分で書いた曲なのだそう。この映画のエンディングを飾った、たったの一曲が、それがどうしてここまで知られるようになったかと言うと、とある日のフット・ボール(サッカー)の試合でイングランドが大敗してしまい、スタジアム全体がガックリしてシーンとなっていた所、どこからとも無くこの歌が聴こえ、最後は大合唱になってしまった、というのがイギリス全土にリバイバルして知れ渡るようになった始りだったそうな・・。リバイバルと言うのは過去に大ヒットした曲が時を隔て再び注目を浴びる事を言うのでしょうが、この曲はそんな所からではなく、イギリス人の心の底からじわじわ浮上して来て、最終的に国民的大ヒット・ソングとなった、とてもとてもとても珍しいケースです。何のプロモーションも無く。今、日本中で鳴り響いている「上を向いて歩こう」的な位置づけの曲とも言えます。でも、内容が全然湿っぽくないんですよ。もう笑ちゃう!名曲です。ファビュラス! エクセレント!
2012年7月14日「フランス革命記念日」ライブ@Bar Isshee
お越し下さったみなさま、ありがとうございました!
ウクレレをあまり弾かないパイティティ。しかも3人全員エレクトリック・ギターのパイティティ。楽しんで頂けたでしょうか?洞口嬢、初のエレキ・ギターは、ワンドレ・ブリジット・バルドー・モデル・ホワイト。ハウリながら爆音で奏でる「ラ・マルセイエーズ」のハラハラドキドキ・ソロ。フランス語でこんなに何曲も歌うのは初めてという洞口嬢ですが、最終的には、声質で聴けてしまったのではないかな? なんて思いましたが、どうでしょう? と言っても鈴木孝弥氏のフランス語発音指導を受けなければいったい、どーなっていた事か(笑)孝弥さん、ありがとうございました! 今回、Bar Isshee 初登場のファルコンは深ーい深ーいリバーブに沈むファズギターがノスタルジックでイイ音してましたね。 今回のパイティティ新曲「クライン・ブルー」は、今後「マクガフィン」と双璧をなすエレクトリック・ギター曲になると思います。ん、録音を急がなくては・・。普段のパイティティは軽くてカワイイ、ウクレレ・アンサンブルなのですが、そもそも、パイティティの内側にどろどろ流れているエスプリを外へ引きずり出し、パイティティの内蔵が透けて見えるような選曲と演奏を試みてみました。皆さんの印象はどうだったでしょうか? チャレンジは続くよどこまでも。 では、演奏曲目をご紹介します。
<1部>
ラ・マルセイエーズ
マオマオ
私の運命線
ジャヴァネーズ
オー・シャンゼリーゼ
<2部>
クライン・ブルー(パイティティ新曲)
ホリデーズ
トミー(パイティティ新曲)
ボナペティ(パイティティ)
月影のレヴュウ
2010年12月13日(月)
「武満徹トリビュート」コンサート@渋谷文化村オーチャード・ホール
会場に聴きに来て下さった皆様、誠にありがとうございました。パイティティ3名、幕開けから無我夢中で音を出した3分半は、まばたきのごとし。数日立った今やっと振り返ってみれば、あの日会場全体を激震させていた音の世界の巨大さに唖然とします。今もって身震い止まず。いったいどんな乗り物に乗っていたんだ? 武満徹という乗り物? 建築物の中に居たのかも・? 武満徹さんはきっと、音を一粒ずつ厳しい精度で設計してゆく音の建築家なんでしょうね。実際にその窓に立たせてもらい、見せてもらった景色は実に温かく、かくも美しくゆがんだ立体の世界でした。この日初めて耳にするような楽曲をたくさん聴かせて頂きましたが、平和そうな響きの中にも、ちょっと角度を間違えると、とんでもない方向に音が永遠に拡散して行って収集がつかなくなっちゃう様な、まるで合わせ鏡の中に放り込まれて、何番目の自分が本当の自分なんだか分からなくなっちゃいそうな、危険なドアーも持ちあわせた楽曲もある様子。今回、様々な方々の、まるでウルトラCの連続のような表現を目の当たりにして、もうため息ばかりでした。2度と同じ風景は見られないんだろうな・・。菊池成孔プロジェクト&大友良英プロジェクトの皆様、関係各所スタッフの皆様、夢のような体験を共有させて頂き、ありがとうございました。お誘いいただいた大友良英さん。本当にありがとうございました。音楽ってデカイ。ウクレレ弾いててよかった・・・。